(写真:xiangtao / PIXTA)
ファミリービジネスのきっかけは「コンプレックス」
僕たちの家族は、僕が現在44歳、妻が33歳、そして2014年に生まれたばかりの息子の3人という構成です。
僕たち夫婦は、結婚・出産後も共働きを続け、収入は世帯で5000万円を超えています。内訳は、僕が行っている不動産売買の仕事で2500万、妻が行う研修や講演の仕事で1500万、そして夫婦で運営しているボイストレーニングスクール「ビジヴォ」の仕事で1000万円です。
とはいえ、サラリーマン時代のようにがむしゃらに働いているわけではなく、好きなことだけを好きな相手と、しかも時間も自由で、誰にも縛られずに稼げるようになりました。僕についてはほとんど仕事をしておらず、日中の子どもの世話も、保育園に預けないで僕が見ています。
こうした生活を実現させているのが、インターネットです。ネットを活用すれば、出産や育児でも仕事を辞める必要はなく、いつでもどこでも稼ぐことができる。コストはかからず、でも収入は青天井になる可能性もあります。
そんな自分たちの経験から、家族がそれぞれ自分の仕事を持ち、さらにみんなで協力してやる仕事もあるという働き方、つまりネットを使った「ファミリービジネス」は、新たなスタイルとして提唱する価値がある、と感じるようになりました。
詳しくは最近出版した『世帯年収600万円でも諦めない!夫婦で年収5000万円になる方法』に譲りますが、ファミリービジネスのきっかけとなったのは、僕のコンプレックスでした。
僕は2004年に起業し、不動産売買の仕事をしていましたが、次第に講演やセミナーの依頼が増えてきました。
しかし僕はもともと滑舌が悪く、すぐに声がかすれたり、のどが痛くなる。そこで、あるボイストレーニングスクールに通ったのですが、まったく改善の兆しが見られない。
そんなふうに行き詰っていたとき、ある交流会でひとりの女性ピアニストに出会いました。音大時代に声楽も習っていたという彼女に、自分の悩みを打ち明けると、「こうすればいいのよ」と、さも簡単なことのように教えてくれたのです。その彼女の指導で、長年の悩みだった声が瞬時に改善したのです。
「これはビジネスになる」と感じた僕は、そのピアニストを「ウチの会社でボイストレーニングスクールをやらないか」と誘い、社員としてスクール運営を任せることにしました。
そのピアニストが、のちに僕の妻となる秋竹朋子です。
「やりたいことは何でもできる」というマインドになる
ファミリービジネスでは、ボイストレーニングスクールの社長として、その仕組みづくりやウェブ周りなどのマーケティングを担当する午堂登紀雄さん
このスクールは、僕が社長として仕組みづくりやウェブ周りなどのマーケティングを担当し、彼女がレッスンやほかの講師の指導など、現場の責任者という役割分担でやっています。当初の2年間は赤字でしたが、3年目で大幅な黒字となって累積損失を一掃。以来、ずっと黒字経営が続いています。
そして彼女はこのスクール経営で学んだスキルやノウハウを駆使し、今や自ら全国のカルチャーセンターや企業に自分を売り込んでおり、この仕事で年収1500万円を超えるようになりました。
このように、僕は僕の仕事、妻は妻の仕事、夫婦で協力してやる仕事があるわけですが、ここで言うファミリービジネスは、ただ「いくら稼ぐか」という表面的なことではありません。
僕がお伝えしたいことは、金額がどうこうではなく、2人でやることの楽しさ、可能性の広がり、そして「やりたいことは何でもできる」というマインドに変わることの重要性です。
たとえば夫婦の会話が増え、楽しみが増えます。わが家も毎晩、2人でお酒を飲みながら、プチ事業戦略会議です。
「今度こういうイベントをやろうよ」
「あっ、それ面白そう!」
「でもそのためにはこういう準備が必要だよね」
「じゃあ、僕がそれをやるから、君はこうしてみたら?」
「それでいけるじゃん!」
という感じで、無意識のうちにビジネスの話題となり、新しい企画が次々と生まれます。気が付いたら、夕方6時ごろから深夜0時ごろまで仕事の話をしていた、という日もよくあります。
それを聞いて、「仕事の話題ばかりなんて、なんだか味気ない」と感じるかもしれませんが、私たちにとっては、毎日の会話が楽しくて仕方がありません。
家族の可能性を広げ、高め合う働き方へ
夫婦2人が会社員というだけでは、同じ会社に勤めているとか、業界や職種が同じだとかでないかぎり、共通の話題は見つかりにくいものです。もちろん、そうじゃない夫婦も多いとは思いますが、一緒にやる事業があれば、「こうじゃないか」「ああじゃないか」という話題で盛り上がります。
旅行の計画を話し合うのと同じ感覚で、仕事の計画を話し合うようなもので、夫婦の会話がますます楽しくなるのです。
さらに特筆すべきは、協同してできるビジネスを持つことは、夫婦の可能性を高め合う効果があることです。
もともと妻は、自宅で子ども向けのピアノ教室を運営するかたわら、レストランなどで演奏するアルバイトでした。しかし、ボイストレーニングスクールを始めたのをきっかけに、特に営業力が開花し、今では僕の仕事も彼女が取ってくることがあるくらいです。
さらに彼女は、ブログでの情報発信力にも磨きがかかり、そのブログを見たテレビ関係者から出演のオファーがあり、出版社からも声をかけてもらっています。こんなふうにデビューできるなんて、少し前には想像もできなかったことです。
つまり家族でビジネスをすることは、夫婦の会話が増えるし、彼女のように隠れていた才能が花開くきっかけにもなるし、子どもにも起業を教えられるし、お互いが助けあおうという発想にもなる。
これこそ、家族の可能性をもっと広げることができる働き方ではないか、と僕たちは感じています。
そこで次回は、多くの人が疑問に感じるであろう「どうすれば妻(配偶者)の才能を発掘し、ビジネスを拡大していくか」という点について、わが家の事例をもとにご紹介したいと思います。
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